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PMDBからは3閣僚=社会保障相への入閣はご破算

7月6日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】ルーラ大統領は四日夜、カリェイロス上院議長、サルネイ上議と内閣改造について話し合い、ブラジル民主運動党(PMDB)から通信、自治、鉱業エネルギーの三大臣への入閣を決定した。
 一日時点では、三大臣に加え、社会保障相のポストもPMDBに用意されていたが、同党の下院リーダー、ジョゼー・ボルバ下議の名が裏金告発の中に出てきたため、同相への入閣はご破算となった。また、通信相にはエーリオ・コスタ上議の名が挙がっているが、まだ確定しておらず、同党は通信相のポストも失う可能性がある。
 同党はサライヴァ・フェリッペ下議の保健相への入閣を主張してきたが、大統領府が、公金横領の疑いがあるジュカー社会保障相(PMDB)の二の舞を避けるため入閣に難色を示し、同下議は自治相に収まる見通しとなった。
 鉱業エネルギー相にはシラス・ロンドー・エレトロノルテ総裁が就任する予定。同総裁は、娘ロゼアーナ上議の入閣を逃した見返りを求めるサルネイ上議の推薦を受けており、入閣が確実視されている。
 大統領側近によると、大統領は進歩党(PP)からの入閣をまだ検討しているという。デルフィン・ネット下議の名前が挙がっているが、軍事政権の閣僚だったことから、労働者党(PT)執行部が反対。しかし同下議が指名した官僚が入閣する可能性が残されている。