7月8日(金)
バレエ団の活動も盛んな弓場農場(ミランドーポリス市)は、スタジウム・バレエ団(サンパウロ市)と共同で社会福祉の一環として、二十二日から二十四日まで、サンパウロ市内の貧困地域の公立学校生徒を同農場に招き、作品を発表しあったり、地域の人々を交えたワークショップやダンスレッスンなどを行なう。
生徒はスタジアム・バレエ団の社会福祉プロジェクトでダンスを通じて規律などを学んでいる。その公演を見て感激した同農場出身の小原あやさん=サンパウロ市=を中心に一年前から計画されていた。
「初めて見たとき鳥肌が立ち、弓場に呼びたいと思いました。プロジェクトの目的と弓場の方向性が近い。上演会だけでなく、農作業やシンプルな生活を都会の子供たちに体験してもらいたいと考えた」と小原さんは語る。
「お金はないけれど細かい企画書を作って、いつやるかも決めてしまってからそれを持ってスポンサー探しを始めました」。熱意が伝わり、姫マツタケの園田昭憲社長をはじめとする協力者が現れた。
プロジェクトは「ジョアニーニャ」と呼ばれ、サンパウロ市内の貧困地域の公立学校生徒を対象にダンスを通して規律や衛生、協力性などを学ばせるもの。スタジアム・バレエ団のダンサー、マリカ・ジダーリさんを中心に五年前に発足した。八歳から十八歳まで百二十人ほどの生徒がおり、演劇、音楽教育、バレエ、民族舞踊、カポエイラなどを無料で学んでいる。
参加するのは初期から活動する三十人十二歳から十七歳までの生徒。二十一日の夜にサンパウロを出発し、三日間昼間は畑仕事やワークショップを行ない、夜はダンスの公演を通じて弓場や地元の人々と親睦を図る。
二十二日夜八時=弓場バレエ団公演。二十三日夜=八時=ジョアニーニャ公演。鑑賞希望者は一キログラムの保存できる食べ物を持参すること。