7月9日(土)
ブラジル地理統計院(IBGE)は七日、四月に落ち込んだ工業生産が五月に前月比一・三%増と持ち直していることを発表した。昨年同月比では五・五%の増加。原因は融資再開で、消費者ローンと輸出が活気を帯び始めたためとされる。他にエタノール生産の七・六%増や鉄鉱石増産、原油の生産増加、雇用増進、インフレの沈静化が手伝った。
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郵便局汚職CPIは七日、ジェファーソン下議、ジルセウ前官房長官、ジェノイーノPT党首、ソアレス前財務担当、ペレイラ前事務局長の銀行口座、資産、電話の秘密開示を承認した。
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国立パウリスタ医科大を中心とするヴィラ・マリアーナ区やヴィラ・クレメンチーノ区、サウーデ区界隈で発生した、連続婦女暴行犯の容疑者の一人ジョゼ・C・ソウザが七日に逮捕された。婦女暴行と窃盗は、共に犯罪件数は多いのに被害届けは少ない。被害者となった学生と職員の証言によれば、加害者は複数いるという。
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冷え込みが厳しいこの頃、サンパウロ市で最低気温は八日に八度まで下がる見込み。七日は九・七度だった。気温の低下で、施設への入所を求める路上生活者がふだんの五十人から倍増。中央区グリセリオ通りでは七日未明に一人が死亡。サンタ・カタリーナ州でも路上生活者二人が凍死した。
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下院議会は公立私立高校でスペイン語の授業を選択科目として義務付ける法案を可決した。ブラジルはスペイン語に囲まれた「島」であり、メルコスルの結束強化にも必要と法案起草議員。私立校全国連盟会長も賛成。サンパウロ市の高校の約八割でスペイン語の授業がすでに行われているという。