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輝けるPTは何処へ?=極貧層忘れ、私腹肥やしに明け暮れ

7月13日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙六月二十三日】作家のジウベルト・M・クジャウスキー氏は、PTは鶏肉とポレンタをキャビアとシャンペンに取り替えたと批判した。権力と腐敗の同居は誰もが認めるところだが、腐敗の前に魅惑がある。
 権力は人間世界で最も魅力がある。権力に賭ける者には、全てのものを引き付ける磁石を手に入れたも同然。金や贅沢、王侯気分、快楽。さらに飛ぶ鳥を落す勢い、強運、益々冴える能力のオマケまで付く。
 魅力はまだある。髪は絹のようにしなやかで艶が出る。体つきに貫禄が出、誰もが敬うオーラが体から発散する。周囲が英雄に奉る。責任感は無用、他人への迷惑など忘れてよい。権力と汚職は同義語だ。
 ブラジルの歴史にもドン・ペドロ二世が、帝政の中に充満する泥棒たちに辟易した記録がある。皇帝も新しいブラジル建設に挑戦した。しかし、皇帝の側近らは権力の奪い合いに狂奔した。権力は金と同じで、満足することはない。
 PTは初心を忘れた。あの輝ける思慮深いPTは、どこへ行ったのか。キャビアやシャンペンを食することが間違いではない。ルーラを大統領に引き上げた極貧層を忘れ、私腹肥やしに明け暮れたことが間違いなのだ。