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7月13日(水)

 先日のルーラ大統領訪日の際、特別に東京・名古屋で先行上映され、一部で話題を読んだ山崎千津薫監督の映画『ガイジン2』。八月十五日から始まるグラマード映画祭の審査部門三作品の一つに選ばれたと、同実行委員会は発表した。九月から全伯ロードショーを行う予定との発表も先日、ロンドリーナで行われたばかり。まずは台詞も入れ直した再編集版『ガイジン1』をグローボ局で放映して話題を盛り上げるとか。できれば、映画祭で受賞し、幸先のいいスタートを切りたいところだが。
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 ブラジルの釣り人たちは、市販されていない珍味の魚を(自分で釣ることによって)しょっちゅう食べているのだろうか。また、美味しいことで知られ、めったに見ることができない〃幻の魚〃というものがあるだろうか。沖縄タイムスの論説記者が、最近「アブラソコムツ」という幻ものを食べた話を書いていた。乳白色の刺し身は、凍らせないと切れないほど脂っこい。犬でもだるくなるそうだ。食して二日目の朝のトイレまで違和感を覚えたとか。
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 パラナ州マリンガ市の農業者、高橋庄一さんは毎年、家族や家族の知り合いを集めてサンパウロ市で食事会を行っている。年々参加者が増え、十年目の今年は会場のサウーデ文協会館が二百人以上の親類や友達で賑わった。舞踊やカラオケで会場は盛りあがったが、孫やその恋人で結成された『マゴチャンズ』による阿波踊りや家族写真のスライドショーに会場は感動で包まれた。高橋家の愛情が伝染したのか、来場した夫婦や家族は笑顔で帰っていった。