7月15日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】今回の内閣改造で新閣僚として就任したエリオ・コスタ通信相は十二日の記者会見で、ブラジルが目指している独自のデジタルテレビの実現は困難だとの見解を示した。
同相によるとブラジル独自の回線方式の開発技術は有しているものの、経済的に無理としている。また開発に要する人的、時間も対応に十分とは言えないとの見方を示した。現在世界でアメリカ、日本、ヨーロッパがそれぞれ開発したデジタル回線方式があるが、アメリカでは二八億ドル、日本は三〇億ドルを費やした。現在のアナログからデジタルを導入するのはルーラ大統領の至上命令だが、独自の開発は止め、三つの方式のいずれかを採用することになるだろうと述べた。
同相は二カ月後に会議を開いてこの問題を討議していく意向だが、それとは別個に各国のミッションを招き現存三方式の認識を深めたいとしている。