7月15日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】連警は七日、サンパウロ州グアルーリョス市クンビッカ空港でイスラエル人の商人を密輸の疑いで逮捕した。商人は時価一〇〇万ドル相当のダイアモンドや宝石を不法に所持していた。
商人は二十日前に来聖し、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市行の便に乗り継いだ。挙動不審が見られたため、連警ではマークしていた。その後ロンドニア州にも出掛けたことから両州で「仕入れ」してきたとみている。
七日にサンパウロ市に戻り、ドイツのフランクフルト経由イスラエルのテルアビブ行に搭乗直前に連警が取調べを行った。身体検査で何も発見されなかったが、アタッシュケースの中のユダヤ教の聖書の中から三個のダイアモンドが発見された。聖書は中がくり抜かれ宝石が隠せるようになっていた。また荷物の中の懐中電灯から貴金属や宝石類が発見された。
商人は全て価値のない物だと主張したが、連警では時価一〇〇万ドル以上と見て密輸現行犯で逮捕した。旅行客はブラジル土産として宝石類を持ち帰ることが多いが、連警では買った時の売上伝票なり、出所を証明するものを持ち歩くよう呼びかけている。