2005年7月22日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】リオデジャネイロ市の国立図書館から重要文化財の写真百五十点以上が盗み出されていたことが判明し、連警では行方を追っている。このうち三十点は市内の古美術店で発見、押収された。古美術商五人が盗品故買の疑いで取調べを受けている。
これら写真は厳重な警戒のもとに収蔵されていたこと、および盗難が連警の四月から先週までのストライキ期間中、連警の警備が手薄になっていた時期に行われたことから、内部職員あるいは関係者が関与している線が強いとして、この方面で捜査を進めている。
同図書館は過去の写真収蔵で世界八大図書館の一つに数えられている。盗難にあったのは十九世紀に撮影された価値の高いもので、一八五五年から一八六〇年代にかけてドイツ人が写したリオ市街の風景や、一八五五年のミナス・ジェライス州、一八六二年にイギリス人に撮影されたサルバドール市街などだった。