2005年7月23日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】就任後七カ月が過ぎた現在、セーラサンパウロ市長の人気が回復したことが二十日に実施されたダッタフォーリャの調査で明らかとなった。
就任前(昨年十二月十七日)に「最高・良い」が六四%と高かった同市長の評価は、就任三カ月後の前回調査(四月七日)では二〇%にまで急落したが、今回の調査では三〇%にまで回復。「普通」は四四%(前回三五%)、「悪い・最悪」は二三%(同三七%)と大きな改善を見せた。セーラ市政の総合ポイントは前回の四・五から五・五へ上昇した。
市長就任からほぼ半年後の評価としては、今回の結果は過去二十年間で最も高い。マルタ前市長は就任八カ月後で「最高・良い」が二〇%、「普通」が四二%、「悪い・最悪」は三五%だった。
市政の分野別評価では、保健、教育、公共交通で評価が高かったが、同じく悪いと評価する人も多かった。ダッタフォーリャのパウリーノ専務は、裏金疑惑を始めとする政治危機が野党、特に二〇〇二年大統領選の立候補者だったセーラ氏に追い風となっているとみており、政治学者のアブルシオ氏は州政府との協調体制もセーラ市長の評価を高めたと分析している。
また、回答者の六七%はセーラ市長が来年の大統領選に出馬するべきでないと答え、出馬すべきの二八%を大きく上回った。しかし一方で五〇%が出馬のために市長を辞職すると答え、辞職しないの四二%を超えた。出馬について同市長は、大統領選は優先事項ではないとしながらも、出馬の可能性を否定してはいない。