2005年7月23日(土)
「九月二日からのロードショーに決まりました」。 県連日本祭りの会場に、母と共に姿を現した山崎千津薫監督は嬉しそうに報告した。
女四代を通して日系移民史を描いた映画『Gaijin-Ama-me Como Sou』(以下ガイジン2)はまずサンパウロとロンドリーナで先行公開し、順次、全伯に広げていくという。
それに先立ち、台詞や音楽、効果音を入れなおした『ガイジン1』を八月二十日にグローボ局で放送することも決まったという。
二十一日付けフォーリャ紙には、公開前から、未使用シーンを加えて「日本移民百周年を記念したミニセーリエ(テレビ連続ドラマ)にする話も出ています」とある。
当初の編集では三時間になってしまい、それを何とか二時間四十分にやり直し、さらに本公開用に二時間十分にした。そのため、このような話もでている。
ルーラ大統領と共に訪日し、東京、名古屋で特別上映した。山崎監督は「東京では河村建夫氏(前文部科学大臣・日伯議員連盟事務局長)、後藤博子参議、たくさんの日本人映画評論家も見に来てくれました。名古屋は逆にデカセギの人たちでしたが、みな良い感想を持ってくれたようでした」と振り返った。
二〇〇二年三月からロンドリーナでセット・ロケが開始されてから三年――。今月二十日晩には国内最初の上映が、第七回ブラジリア国際映画祭の開幕イベントの一つとして行われ、主演女優の米国日系人のタムリン・トミタ、キューバのジョルジ・ペルゴリアらも駆けつけた。
来月にはグラマード映画祭にも審査部門での参加も決まり、全伯ロードショーへ向け、いよいよ秒読み段階に入ったようだ。