2005年7月26日(火)
告発の続出で高まった政治リスクが二十二日、金融市場を直撃した。まずメリル・リンチ投資銀行が、ブラジルのカントリーリスクとドルの評価を引き上げ、投資勧誘に待ったを掛けた。ドルは一・七四%上げ、二・三九八レアルへ。カントリーリスクは二・九七%上げ、四一六ポイントへ。投資家が最も恐れているのは、告発の矛先がパロッシ財務相とルーラ大統領へ向かうことだという。
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高級マンションが最近、略奪の標的となっている。サントアンドレ市のセイント・パトリックで二十四日早朝、拳銃とジャッキ、大型ハンマーを持った賊三人が、住人四戸を目標に侵入し金庫破りを狙ったが失敗。一方リオ市イパネマ区で同時刻、ピストルを持ちネクタイをした五人組が高級マンション、アコンカグアの七戸を襲い金品を強奪した。
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麻薬組織の大ボス、ベイラマールがブラジリアの連邦警察本部に移送された。九十日間そこに拘留された後、パラナ州カタンドゥーヴァ市またはマット・グロッソ州カンポグランデ市の刑務所に移動する予定。
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サンパウロ市ヴィラ・ソニア区の交差点で物乞いをしていた十二歳の少女を車で連れ出し、暴行した疑いで逮捕されたボウロス容疑者(27、学生)に二十二日、十五日間の拘留命令が出た。同容疑者は有名女性弁護士の息子。
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ブラジルでは一千百万人の若者が一日平均三十三分四十九秒、月十六時間以上もインターネットを使用、世界十一カ国の比較調査で一位に輝いた。ブロードバンド(高速回線)の普及が二度目の栄冠獲得に貢献。友人探しやEメールの利用が特に多いという。