髪や鎖を吊り下げていたり、水を絶えず降らせていたこともあった。
サンパウロ市ブラジル銀行文化センターの入り口ホール。高さ三階分の吹き抜けが企画展毎に趣向を凝らした空間に変化する。 今回は大ナマケモノの化石が高台の上に並べられ、二、三階から見下ろすと楽しめる仕掛けになっていた。二十三日から始まった「アンテス―先史時代の歴史」展だ。
ユネスコ世界遺産のセラ・ダ・カピヴァラ国立公園(ピアウイー州)の岩絵、マラジョーやサンターレン、アマパーの土器。さらに、生活道具まで並べた。貝塚を再現した部屋も見物だった。
アマゾンの土器文化が短期間で忽然と姿を消したのは何故かなど、発掘・研究が進んでもなお残る謎は多いらしい。
いつも未来の国といわれるブラジル。太古からの悠久の時間も流れていると実感できた。九月二十五日まで。 (大)
05/7/26