2005年7月29日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】ルーラ大統領は二十七日、懸案となっていた連邦裁判所と検察庁の判事らの昇給を裁可するとともに、公務員及び退職年金者の給料を、これを上限として超えてはならないとする法令に署名した。
これにより最高裁長官と検事総長の給与は従来の一万九一〇〇レアルから二万一五〇〇レアルへと昇給した。これに準じて一万五千人の現職判事および退職者の年金も昇給となる。さらに昇給は今年一月にさかのぼるため、政府は追加予算として四億八四一〇万レアルが必要となった。また司直規制に基づき、さらに長官は来年一月に調整され、二万四五〇〇レアルとなる。
政府は公務員の給料の上限を設定することで、財政支出を規制するのを狙いとしているが、関係者は政局危機で時限爆弾を抱えているこの時に、あえて実施したことに疑問を投げかげている。