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連邦政府 「日本移民の日」二重?に制定=ルーラ大統領、11142号承認=9年前「救仁郷案」成立済み=気にとめぬ救仁郷さん「問題ありません」

2005年7月29日(金)

 連邦政府が「日本移民の日」を二重?に制定 国営ブラジル通信によると、ルーラ大統領はこのほど、「六月十八日」を「日本移民の日」とする法令11142号を承認し、二十六日付官報で発表された。「日本移民の日」は七六年にすでに成立しており、ちょっとした珍事になっている。法令は〃特許〃のようなもの。核になる部分が同じでも、計画書の書き方などを変えることで、同様な法令をつくられるらしい。
 ルーラ大統領が認可した法令は、タカヤマ・ヒデカズ下院議員(PSB─PR)が提唱したもの。議会は、ブラジルの農業、工業、料理、文化に、日系コロニアが影響を与えたことに対して敬意を表すことを認めた。
 これに対して、コロニアで首をかしげる人もいる。救仁郷靖憲元下議(当時・MDB、一九七五─一九七九)が七六年に、「日本移民の日」を提案。PROJETO DE LEI N2870が議会で可決されているからだ。二十九年も経っているので、議員たちから忘れられてしまったのだろうか……。
 救仁郷元下議は「簡単に言えば、特許と同じ。眼鏡をつくっても、金縁にするかしないかで、商品は違いますから」と特に気にとめていない様子だ。「六月十八日」を「日本移民の日」にするという法令の核が同じでも、表現方法などが異なれば問題はないという。
 「事前に調査をした上で、私の(七六年に承認されたLEIの)内容に手を加えたのかどうかは分かりません。でも、当時とは議員の世代が変わっているから、知らなかったんでしょうかネ。日系人として、何か仕事をしたかったんでしょう。いい内容なのでおめでとう、といいたい」と話している。