2005年7月29日(金)
第六十九回全伯陸上競技大会が三十、三十一両日、サンパウロ市イビラプエラ競技場で開催される。サンパウロ州内を中心に五百五十人が出場、二日間にわたって十七種目を競い合う。重田エウゾ・ピラチニンガ文化体育協会長をはじめ関係者が案内のため来社した。
この大会は一九二〇年に第一回大会が開かれ、以後、戦争中に中断された時期をはさんで現在まで続いている。ブラジル日系社会では最も長い歴史を持つ陸上大会だ。
今年出場するのはサンパウロ(ANASP)、サンパウロ近郊(モジ、スザノ、サント・アマーロ)、アララクアラ、聖南西、パウリスタ、ノロエステ、北パラナの七地区。各地の予選を勝ち抜いた五百五百五十人の選手が、男女、青年、少年の各部門に分かれて十七種目を競い合う。
大会は二日間とも午前八時から午後五時ごろまで開催される。
来年には七十回目を迎える全伯陸上。「昔、移民が田舎にいた頃は練習場もあったから、陸上をやる人は多かった」と重田会長は振り返る。会長自身、青年時代に大会に出場した経験を持つ。
三年後の日本移民百周年に向けた取組みも始まっている。重田会長は「南米をはじめ各国の日系社会や日本からも選手を招いて、陸上以外の競技を含めた総合スポーツ大会を開きたい」と抱負を語った。