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12人の議員権はく奪へ=ジェフェルソン下議筆頭に=選挙出馬で辞職するか注目

2005年8月2日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】郵便局汚職と議員の収賄を調査している議会調査委員会(CPI)と下院倫理委員会は、これまでの証拠物件や喚問での証言から、十二人の下院議員を有罪と断定、議員権はく奪を関係機関に上申することにした。
 これら議員は党首や国対委員長などの有力者で占められ、中でも疑惑の告発者で今回のスキャンダルの導火線を引いたジェフェルソン下議(ブラジル労働党=PTB前党首)を第一人者として、ほかに「労働者党(PT)の顔」として君臨してきたジルセウ前官房長官とクーニャ前下院議長の両者も含まれている。
 CPIは処罰の権限を有していないため、国会査問委員会で審査され、CPIの調査が妥当と認められると、国会司法処罰委員会にかけられた後、国会に上程されて議員権はく奪の議決が行われる。ここで議員権はく奪が決定されると、一定期間参選の権利を失う。いわゆる政界追放処分となる(期間は罪状によりケース・バイ・ケースで設定される)。
 これを避けるため議決以前に議員辞職をすると、政界追放は免れ次回の選挙に参選できる。このため今回の渦中議員は押し並べて疑惑を否定しているものの、このうち何人が予め非を認め、議員辞職を表明するかに注目が集まっている。
 さらに融資の張本人である企業家のヴァレーリオ氏の経営する広告代理店SMPB(関係者に小切手を振り出した会社)の経理担当重役が、小切手を振り出した五十二人の議員リストを公表するとともに、背景を連警およびCPIに洗いざらい公表するとの意向を示していることから、さらに汚職議員の疑惑が明らかになるとみられている。
 今回のはく奪リストの筆頭に挙げられているのはジェフェルソン下議党首で、汚職を告発しながらも自ら党の不正資金四〇〇万レアルの事実を認めていることから、はく奪は避けられないと推測されている。
 また、クーニャ前下院議長もヴァレーリオ氏との癒着を強硬に否定してきたが、妻がSMPB振出しの五万レアルの小切手をルラル銀行で換金した事実が証明され、糸がプツンと切れた。前議長は来年の選挙でサンパウロ州知事選に出馬を予定していることから、政界追放を避けるため議員辞職の第一号と目されている。関係筋によると、国会での議員辞職演説の原稿をすでに用意しているとか。
 さらに危機感が漂っているのがジルセウ前官房長官で、PTの不正資金に関与していた証拠や証言があり、これまでに反証がないことでクロとされている。PT党首からルーラ大統領の右腕として意のままに振舞ってきたが、議員権はく奪という屈辱に甘んじるかどうか注目されている。
 十二人のうちPTから前出の二人を合せ三人、進歩党(PP)から三人がリストアップされている。中でもペドロ・コレア下議(ペルナンブコ州選出)はPTからの買収工作に動かなかった前党首に対して、党首辞任にともない贈賄を図った疑いが持たれている。また自由党(PL)では四議員が連座している。中でも茶番だったのがロドリゲス議員(リオ選出)で、牧師であるが故に身の潔白を主張してきたが、SMPBから一五万レアルが振出された証拠が出て、二の句を告げられなくなり、沈黙してしまった。

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