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「我が政権に汚職なし」=大統領、自身の潔白も主張

2005年8月3日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙二日】一日午後に大統領府で開催された年金・恩給組合員の集会でルーラ大統領は、「ソアレス前財務担当が党を葬った。返済の当てもなく党の名前で六五〇〇万レアルに上る借金をこしらえた」と述べた。
 また、裏金の告発については、「自分は裏金のことは知らなかった。正式には裏金は存在しない。我が政権に汚職はない。一部の党員が金を受け取ったという過ちを犯したが、私の許可なしに行ったことだ」と強調した。選挙資金調達に作られた裏帳簿は「選挙資金として金を受け取らない議員がこの国のどこにいる?」と、ブラジルではシステムとして利用されていることをほのめかした。
 マスコミを締め出した集会で、参加者が後に記者に話した大統領の演説内容によると、「疑わしいことはいっさいしていない。人がつかむようなシッポは自分にはない」と、大統領は汚職告発が我が身に降りかかってきた場合は、自身の口座を開示すると述べたという。集会後記者に囲まれた大統領府広報長官は、大統領の発言についてはノーコメントと口を閉ざした。
 来年の大統領選挙について、ルーラ大統領は再選を目指すかどうかまだ決めていないと述べた。しかし、二期目の政権が一期目より確実に良くなると確信を持てた場合のみ立候補するとし、再選のために「悪人」と手を結ぶつもりはないことを明言した。