2005年8月3日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】七月度の輸出は史上未曾有の一一〇億六一〇〇万ドルとなり、貿易黒字は単月で五〇億二一〇〇万ドルと驚異的な過去最高を記録した。輸入は六〇億五〇〇〇万ドルだった。これにより、今年の政府目標である三五〇億ドルの貿易黒字は、容易に達成できるとの見方が強まっている。
今年一月から七月までの貿易黒字は二四六億七八〇〇万ドルとなり、輸出は六四七億三八〇〇万ドルに達し、今年の輸出の政府目標である一一二〇億ドルの半分以上を達成した。七月までの過去十二カ月の累計は輸出が一〇八九億ドルで、貿易黒字は三九八億七五〇〇万ドルと順調に推移している。
七月度の輸出は昨年同月比二八・九%の増加となった。ドル安にもかかわらず、数量の拡大と国際相場価格の上昇が後押しとなった。とくに鉄鉱石、潤滑油、コーヒー豆、鶏肉と豚肉、砂糖、鋼板などが堅調だった。中でも原油急騰で原油輸出は八億五千万ドルに上った。
一日平均の輸出は昨年同月比で一次産品が四五・一%増、半加工品が九・七%増、製品が二三・六%増となった。関係筋は、今年後半に入り年末商戦のための輸入が増加するが、それに対応できるだけの輸出の基盤が確立しており、貿易黒字は維持できると楽観視している。