2005年8月5日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七月三十日】今年に入りデング熱がまた猛威を振るっており、七月までに全国で少なくとも二十人が死亡したとみられている。セアラ州のみで十二人の死亡が確認されている。
保健省の五月までの統計によると、昨年度は七万九千六百七十四人が罹患したが、今年は十万七千五百七十五人に達したことから、七月までには昨年一年間を上回ったという。すべての州で一様に増加傾向にある中、ロライマ州では二千五百人が罹患したことで、非常警戒法を発令した。サンパウロ州ではリベイロン・プレット、サントス、オリンピアの各市が危険地区に指定された。
デング熱のまん延は蚊の媒体によるもので、症状は、当初は風邪に似ているが死に至る場合がある。今年に入って猛威を振るっている原因として、間断なく降り続いた雨でできた水溜まりに媒体する蚊が繁殖したこと、および今年一月に市長の政権交代により、昨年まで力を入れていたデング撲滅運動がお座なりになったと考えられている。同省は夏の到来前に(蚊の繁殖最盛期)撲滅するよう至上命令を各市関係者に通達した。