2005年8月6日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】好天が続く中、サンパウロ市では冬場の典型的兆候である異常乾燥となっている。低気圧と上層の高気圧が混じり、空気が停滞していることからサンパウロ市上空には公害による汚染された大気の層が広がっている。
とくに四日の午後は、サンパウロ市内の都心部、東部、南部に顕著で、この時期の最低湿度とされる三〇%を割り込んだ。気象庁によると、南から寒気にともなう雨雲が近づいているものの、降雨は八日以降となる。このため今週土、日曜は変わりない晴天が続く。
このため鼻やのどの呼吸器系や眼の痛みを訴える人が多く、市内の病院はほぼ満員状態だという。医師によると、午後一時から五時までの空気汚染がピークになる時間帯は、これらの症状に悩む人はなるべく屋外での活動を止めるよう警告している。また一日に二リットル以上の水を飲み、体内の乾燥を防止すること。また室内でバケツや洗面器に水を張ったり、濡れタオルをかけるなどして湿度を上げると効果があるという。