2005年8月9日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】刑務所に服役している仲間をヘリコプターで奪回しようとした一味の計画が事前に発覚し、四人がパラナ州軍警隊に逮捕された。
一味は最大規模の犯罪組織、サンパウロ市首都第一コマンド(PCC)の組織員で、サンパウロ州ミランドポリス市刑務所に服役しているリーダーの一人を空から奪回すべく、クリチーバ市で四日、ヘリコプターのパイロットを誘拐し、妻と娘、家政婦を人質にして、パイロットにヘリコプターを操縦させる計画だった。
しかし、同パイロット所有のヘリコプターが修理のため使用できないことから、同パイロットの友人のヘリコプターを借り受けるよう交渉を強いた。その交渉の中で同パイロットは誘拐を示唆したことで、友人が警察に通報した。
警察は電話の通話を探知、同パイロットを保護した。さらに人質の隠れ家も突き止め、全員を無事解放、保護した。犯人らは抵抗もせず逮捕された。計画では奪回作戦の専門グループと一〇〇万レアルで契約、同パイロットを使って実行に移すはずだった。計画がとん挫したことを知った刑務所のリーダーは腹いせに暴動を起こし、複数の守衛を人質として立てこもったが三時間後に投降し、暴動はケガ人もなく制圧された。