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燃料価格引き上げ見送り=相場続騰で臨機応変に対処=ペトロブラス

2005年8月10日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】原油の先物物価格が八日、バレル当り六四ドルと史上最高の高騰を見せたことを受けて、ペトロブラス(石油公団)のガブリエリ総裁は、国内の軽油やガソリン価格の引き上げは短期的には実施しないとの方針を明らかにした。
 これらの燃料価格の引き上げはインフレ上昇に直結するものだとして、当面は現状維持で推移できるとの見方を示した。しかし国際相場が高値を続けた場合には臨機応変に対処したいとしている。いっぽうで国際相場は頭打ちになるとの予測を示し、その原因として、アメリカの夏場にピークに達するガソリン消費が減少に転じること。またアメリカ国内の投資が原油筋を避けて他のコモディティに向かうこと。サウジアラビアに対しイスラム教徒過激派がテロを予告したことから、同国が原油価格の安定化に走るとの見方をしている。