ブラジルへ来て三ヵ月半が経ち、ようやくサントス港を訪ねた。
あまりきれいでない海や赤い屋根の町並み、埠頭、線路など、今まで話に聞くばかりだった景色を少しずつ見て、やっと「あの場所」と認識することができた。何十人にも聞いて思い描いていたイメージの通りだったことが、当然のような意外なような不思議な気持ちだった。
ボケイロン海岸の移民上陸記念碑へ向かった。意外にも明るい街角に建てられていて拍子抜けした。目立つ場所だがミスマッチに思われた。サンパウロからの日系人観光客に途中何度か会って話したが、上陸記念碑を見に行くという人はほとんどおらず、知っている人も少なかった。
観光スポットにするのが目的ではないだろうが、見てもらえないのは残念だ。(郁)
05/8/10