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東西南北

2005年8月11日(木)

 八九年の大統領選でルーラ氏の財務担当を務めたオカモトSEBRAE(小企業支援機関)総裁は九日、ルーラ大統領の個人債務二万九四〇〇レアルを四回に分割して肩代わり決済したことを認めた。決済は自腹を切ったが、大統領には何も報告しなかったという。オカモト総裁は七〇年代から労組運動で大統領と交友があった。伯銀からCPIへ提出された報告書から事実が判明し、PT執行部会議で明らかにされた。
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 メイレーレス中央銀行総裁の銀行口座開示申請が九日、最高裁のメーロ判事によって却下された。海外違法送金や金融法違反、選挙違反など三件に上る同総裁の違法行為の解明は頓挫した。却下理由は、同総裁のプライベート侵害と金融市場へ不利益を招くというもの。中銀総裁に赴任する前に関係を絶った企業との取引だったという同総裁の抗弁を最高裁が容認した。口座開示申請はフォンテレス検事総長から出されていた。
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 政府の広報活動について質問するため、郵便局CPIは九日、グシケン前広報局長官と同局前補佐官のマルクス・フロ―ラ氏の喚問を決定。
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 七日夜、サンパウロ市地下鉄タトゥアペ駅近くの路上で警備員が生後五日ほどの女の子の赤ちゃんを発見した。赤ちゃんは白人、目は濃い栗色で、虐待の跡や衰弱は見られない。警察は誕生した病院と母親の確認を急いでいる。
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 市警は九日、サンパウロ州都市圏鉄道公社(CPTM)の乗車券を偽造した疑いで、ラッパ駅の助役を逮捕した。使用済み乗車券を利用して一日当たり千五百枚を偽造し、露天商を通じて販売していたという。