2005年8月17日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七月二十日】ミナス・ジェライス州カシア郡で、バイオディーゼル用菜種大根の栽培が始まった。種子を輸入したのはエマテル社。大根の種一袋六十キロ入りで、最低二十七レアルを支払うという。ヘクタール当り六百キロの収穫が見込まれている。
カシア農村協会のボルジェス副理事長は、近隣の生産者一万五千三百人に呼びかけた。生産物はソイミナスが全生産物を購入し、種まき機や収穫機を貸与する。初めての試みなので、関係者は興味津々である。
カシア地方は、起伏が激しく小農ばかりで特産物もなかった。菜種大根は冬季に栽培し、夏季はとうもろこしなどを栽培できる。冬季は利用されなかった農地から臨時収入が入ることになると喜んでいる。
ソイミナスは設備の四〇%しか活用されず、菜種の出現に期待している。二年後にはバイオディーゼル計画が始動し、二%の混合が義務付けられる。すると俄然忙しくなる見通しだ。
最低価格の保障は、生産者が原料を安定供給するために絶対必要である。ソイミナスは同プロジェクトを成功させ、菜種大根の栽培が魅力ある産物であることを示すため、政府から税制恩典を受けた。