2005年8月17日(水)
サンパウロ州は二〇〇四年、六六七九ヘクタールでひまわりを栽培し、一万三〇〇〇トン収穫した。これまで生産したひまわりは小鳥の餌になっていた。それが〇五年は一万六〇〇〇ヘクタールに作付け、三万トンが収穫され食用油となる見込みとなった。種子は亜国産で、ヘクタール当たり二八レアル。脂肪分はイアラマ種が四二%、カチソル種が四〇%。ひまわりは生産原価が廉価で土地を痩せさせない。土地の効率を考慮して牧畜を止め、さとうきび栽培とひまわり栽培へ転向する農家が多い。
◎
サンタ・カタリーナ州コンコルジア農事試験場は、小面積で可能な地鶏の飼育を奨励している。これまで地鶏は肉質や需給バランス、衛生対策が適切でなかった。地鶏の飼育は容易だが、市場の要求に合わせて数量と品質、価格を調整するのが難しい。同農事試験場はピリチーバ市の協力で三年間にわたり試験飼育を行った。一家族の飼育数は平均六百羽、ヒヨコは一羽〇・八レアル。抗生物質とコクシジウム予防薬を含まない自家製の飼料にプレミックスを四%混ぜたもので飼育する。
◎
全国農牧連盟(CNA)は九日、牛肉輸出が二〇〇四年の二五億トンから〇五年は三〇億トンに達する見込みと発表した。〇五年七月時点で過去十二カ月間の総量は二九億トンに達している。牛肉輸出の画期的伸びが、落ち込んだ大豆輸出をカバーした。
◎
遺伝子組み替え(GM)大豆のパラナグア港積み出しを禁じていたレキオン・パラナ州知事が十三日、同港湾設備への投資と引き換えにGM大豆の積み出しを検討すると、態度を軟化させた。新設備は従来のベルトコンベア方式に代わり、風送方式とする。投資は一億レアル、沖合に停泊した船舶へパイプを引き出して吹き飛ばすので港湾への接岸が不要になる。