2005年8月18日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、工業界の六月度の雇用と実質所得は五月度に比し、それぞれ〇・六%、二・四%のマイナスとなった。しかしこれはあくまでも一時的現象で、政局混乱や金利動向の下半期への影響を予測する様子伺いの状態と同院はみている。
雇用については前月比で下げたものの、昨年同月比では一・三%増、第1・四半期では昨年比二・三%増となっていることから、生産が落ち込んでいる訳ではなく、逆に上昇気運にあると分析。ただ稼働率を上げる時期を伺っているだけでその見極めがついた時点で雇用増に踏み切るだろうと予測している。
所得についても昨年同月比三・三%増、第1・四半期では四・二%増となっていることから雇用と同様の状況に置かれており、生産が上昇することで所得も上るという。