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大統領の国内行脚続く=さらなる告発も受け止める

2005年8月19日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】ルーラ大統領は十七日、バイーア州の田舎町ヴィトーリア・ダ・コンキスタを訪れ、三千人の聴衆を前に三十四分間演説を行った。その中で大統領は様々な問題の存在を認めた上で、政府に対するさらなる告発をも受け止める覚悟があることを示唆した。
 しかし、違法行為を働いた者への懲罰は認めるが、「権力を乱用して」無実の者を不当に裁くことには反対する立場を強調した。また演説の最中に興奮した様子を三度見せたにもかかわらず、「国民は叫び、どなりちらす大統領を好まず、子どもらと話す両親のように対話できる大統領を求めている」と述べた。
 六月八日のジェファーソン下議の裏金告発以降、大統領は帰省を除き十四回ブラジリアを離れ二十七都市を訪問、外国訪問は三度で三十三回演説を行った。大統領の移動距離は国内三万四〇〇キロ、国外四万一九〇〇キロに及ぶ。