2005年8月19日(金)
【フォーリァ・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ市アクリマソン区のアクリマソン公園の池が浄化され、名実ともに緑と清水の公園として生まれ変わることになった。
同公園は住宅地の真ん中にあり市民の憩いの場となっており、付近には日系人も多数住んで、散歩やジョギング、朝のラジオ体操などが行われている。ところがこれまで池の悪臭への苦情が多く、市の緑と環境保全局でも市内公害地域個所の一つとして指摘してきた。
これを受けてサンパウロ州水道局が調査した結果、同公園の池に流れ込むペドラ・アズル川流域の二十三カ所の施設が違法に汚水を垂れ流していることを突き止めた。さらに公園付近に溜まった塵芥などが降雨で流されて池に流れ込むことが判明した。
これにより池の流入口に浄水機を設置することを決定、来月中に入札を経て業者を選定し着工する。完成は百二十日間の予定で、来年早々に池は奇麗な水で無臭となる。これと併行し、水中のヘドロ除去工事も進められる。当局ではこれにより絶滅した魚を棲息させ、環境の回復に努めたいとしている。