2005年8月19日(金)
年齢制限にひっかかったり、家庭を長期間留守に出来ないため、本邦研修への参加が無理な教師を対象にした研修会、「ベテランじっくり勉強会」が七月四日から八日まで、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区のブラジル日本語センターで開かれ、二十五人が参加した。
企画者の中田みちよJICA─OB会会長は「本邦研修で専門コースなどを受講してきた研修生に活躍の場を与えるという意味もありました。現状では習得してきたことを実践する場がないんです」と勉強会の趣旨を話す。
独立採算式に行ったもの。参加費で十分に採算が取れた。助成金を得られなくても、自力で研修会を実施出来るというテストケースにもなったようだ。
講義は「日本語能力試験の対策を練る」(中田秀光・JICAシニアボランティア)、「日本の文化事情の総合演習」(西沢紘子さん)、「読解教材の工夫」(中隅みつ子さん)、「特定の文型を使ったドリル作成」(菊地渡さん)など。五日間午前九時から午後四時半まで、びっしりと組まれたプログラムを精力的にこなした。
サンパウロ市内だけでなく、マリリアやクリチーバから参加があった。グループ活動のワークショップで、確かな手応えを感じてそれぞれの職場に戻ることが出来たという。
主催者は「形式にとらわれず、勉強したい人だけが参加するすっきりした勉強会。来年もまた、本年度の帰国研修生を軸に有意義なものにしたい」と張り切っている。