2005年8月23日(火)
汎ズットラ花卉生産者協会(安部誠会長)主催の第十四回アルジャー・アフロード花祭りが二十日、アルジャー市のファゼンダ・ベリャで開幕し、同市長も出席してオープニングセレモニーが行われた。
気持ちよく晴れ渡った空の下、メインパビリオン前で行われた式典。安部会長は、「今年で創立二十四年の協会だが、これからも花祭りを通して次の世代に花栽培を始めた人たちの努力を伝えたい。来場者は香りと美しさを満喫し、たくさん花を買って行ってください、毎日大切に育てて明るい家庭を築いてください」とあいさつした。
これを受けて、ジェネシオ・シウバ市長は「日系コロニアの働き者たちによって、アルジャー市が誇る花祭りが行われることは喜ばしい」と祝福した。
その後、アチバイア川筋清流太鼓が演奏。メインパビリオン入り口のテープがカットされると、関係者に続いて一般客も続々と入場し、七十人の生産者が十七グループに分かれて展示した花壇やフラワー・アートなどを見て回った。
メインパビリオンを入ってすぐ目を奪われるのが大きな高さ三メートルもあるという生け花。右周りに進んでいくと、盆栽の展示や雪の世界を表現した作品や、花と水を融合したモニュメント、花嫁姿のマネキンがブーケで飾られたものなど多彩な展示がある。
また、日本庭園を模した展示では茶室が用意され、裏千家が実演している。
メインパビリオンを出たところでは、展示の人気投票を行っている。
関係者によると、現在のところ「パース(平和)」が人気だという。
会場ではその他にも球根や花の苗、観葉植物などの即売市が人気を集めている。中にはカートにぎっしりと苗を載せて帰っていく人も。
会場奥にある特設舞台では踊りや音楽のショー、太鼓演奏が鑑賞できる。二十八日午前十一時四十分からは、ラジオ・ニッケイの主催で『ミス・プリマヴェーラ』も行われる予定だ。
初めて花祭りに訪れたというサンパウロ市の平本ユリさんは「友達に誘われて来たけれど、こんなに細かい飾り付けがされていることに驚いた。花以外にも楽しめるから来てよかった」と感想を話した。
モジ・ダス・クルーゼス市のヴィセンティーナ・レイテ・ノゲイラさんは「毎年来ています。初日に来てゆっくり花を選んでたくさん買って帰るのよ」と語っていた。
恒例の品評会の結果は次の通り。石川初男さん(アンスリウム)、安武会長(シクラメン)、吉富ヒデオさん(サボテン)、野村愛國さん(アロカシア)、田中庸一さん(ラン)。
同花祭りは二十七、二十八日、九月三、四日まで。 二十七日は午前十時から午後二時半まで太鼓や日本舞踊などのショー、二十八日は午前十時から前園ノリコさんのダンスやリベイロン・ピーレスの皿踊り、十一時四十分からミス・プリマヴェーラ・コンテスト、三日は午前十時から午後二時まで琉球舞踊、太鼓など、四日は海藤三味太鼓、ヨサコイソーラン、太鼓のショーが行われる。
入場料は前売り券八レアル、当日券十レアル(六十歳以上と学生は五レアル)。