2005年8月25日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】ジルセウ官房長官の特別補佐官だったマルセロ・セレーノ氏が二十三日、広告業者で裏金疑惑の中心人物ヴァレーリオ氏と選挙運動をめぐり、大統領府で勤務時間中に交渉を行ったとビンゴ汚職議会調査委員会(CPI)で証言した。
「二、三度ヴァレーリオ氏は大統領府に私を訪ね、リオデジャネイロ市の選挙運動について私と話した。同氏は自身の経営する広告会社が選挙を担当できるよう求めた」とセレーノ氏は証言。会合は二〇〇三年末と〇四年当初に行われたという。大統領府での交渉の結果、ヴァレーリオ氏はリオ州ペトロポリス市の市長選挙に出馬したムストランギ候補(PT)と選挙運動の契約を結ぶことに成功した。(同候補は落選)
前官房長官が二人の会合を知っていたかどうかセレーノ氏は明らかにしなかった。また労働者党(PT)への融資についてはヴァレーリオ氏と話さなかったと述べ、さらに核エネルギー公社職員の年金基金の資金運用への関与を否定した。セレーノ氏はヴァルドミーロ・ジニス氏の汚職スキャンダルが発覚した〇四年五月に特別補佐官を辞任したが、スキャンダルは辞任と全く関係がないとした。
同CPI委員長のモライス上議は、セレーノ氏は真実を証言していないと述べ、報告者のアウヴェス上議は、人身保護令を適用されたため証言に応じたが、知っていることの多くは語らなかったとみなした。