2005年8月26日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】九月十八日に実施される党大会を前に、ジェンロ労働者党(PT)党首とジルセウ前官房長官の確執が深まる中、ルーラ大統領は二十四日、はやまって党首への立候補を断念しないようジェンロ党首に要請した。
ジェンロ党首はここ数日の間、経済政策についてパロッシ財務相を批判、ルーラ大統領は現段階で再選不可能や、ジルセウ前官房長官が党首選挙名簿に名を連ねるなら、自分は党の舵取りを務められないなど強硬姿勢を露に示してきた。大統領は耳が痛いが、自身の人気回復と、政府と党の再生には党内融和が第一とみて、党首をなだめたかたちだ。今、党の穏健派が分裂すると、九三年のように左派を始め過激派に実権を握られる恐れがある。
大統領は前官房長官に名簿から名前をはずすよう依願したが、同長官は聞き入れなかった。党内の最有力者だった前官房長官との縁切りに固執する党首の説得は、一筋縄で行きそうにない。