出身地であるサンファン移住地の五十周年記念式典当日に、ボリビア大統領選に出馬表明した長谷倫明さん。同日午後、喜びに沸く移住地を訪れた際、「頑張れよ」と声をかけられたそう。
背景は違うが、ペルーのフジモリ出馬時は現地日系社会が緊急会議を開き、出馬を辞退するよう申し入れているから、様子は少々違うようだ。
長谷氏がコロンビアの日本大使館で働いているころ、上司だった在ボリビア日本大使館の中須洋治参事官。邦人保護の立場からも心配顔。
その人柄の良さには太鼓判を押すが、「いや、段階を踏んでればね」と苦笑い。
十ヵ月のうちに市長、県知事、大統領選と状況が変わったことに長谷さん自身も驚きつつ、「今が人生の勝負どころ」と笑顔を見せた。
半世紀―。移住地生まれの新世代が歴史を変えるかどうか。 (剛)
05/8/26