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ハッカーら100人を一斉検挙=被害総額は1億レアル=巧妙な手口、口座から引き落とす

2005年8月27日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】連邦警察は二十五日、全国にまたがってインターネットを使用して銀行の他人口座から預金を盗み取っていたハッカーら百人余を大量検挙した。被害総額は一億レアルに上ると見られ、この種の犯罪では至上未曾有の逮捕劇となった。
 連警では四カ月にわたり七州とブラジリア連邦区の各連警支部と合同捜査結果、一大犯罪組織を摘発立件し百二十六件の逮捕状と家宅捜査令状を取り付けた。これをもとに二十五日早朝、四百十人の捜査員を動員し、時間を期して一斉検挙に踏み切った。犯罪グループのアジト急襲にはヘリコプターのほか、一部軍隊の協力も仰ぎ、物々しい捕物劇となった。一斉検挙はゴイアス、パラー、トカンチンス、マラニョン、エスピリト・サント、ミナス、サンパウロの七州とブラジリア連邦区で行われたが、犯罪組織の本部と目されたゴイアス州ゴイアニア市では少くとも八十五名が逮捕されて、連警ビルは親戚や容疑者の弁護士が駆けつけ大混雑となり交通警官も出動してビル前の乗り入れ規制を行う程だった。
 連警の調べによると、近年とみに急増したインターネットを利用した銀行業務操作に目をつけた犯罪で、コンピューターや電子技術専門家によるもので、犯罪手口はアメリカやベネズエラに「技術輸出」されている程、巧妙だという。 
 犯罪グループの狙いは銀行口座の暗証番号を入手することにある。このため連日あの手この手の手口を研究して実行している。このため当局ではビールス侵入防止の取りつけとともに、ネット会社が提供する防犯の手引きや注意事項を常に頭に入れておくのが肝要だと警告している。これまでに多かった被害は、銀行や国税庁の名を語った偽メッセージで、口座や納税などの登録更改のためのデータの再確認の名目で、納税番号や暗証番号を問い合せてくるもの。必要データ(とくに暗証番号)を入手すると画面に「操作ミス」などの表示が出て消滅してしまう。これらはグループのインターネットに入力されてしまっている。これを使ってグループは被害者の預金口座から第三者(報酬を受けて口座を貸している)あるいは架空名義の口座に振り替るもの。銀行業務をインターネットで済ます、言わゆるネット・バイキングの利用者は四年前の八三〇万人から現在は一八〇〇万人に膨れ上っており、この種の犯罪はさらに増加すると見られている。
 Eメールもグループの餌食となっている。グループは数百万ページに及ぶ偽造メッセージを発信し、それにリンクしたら落し穴にはまるような工作をしている。興味深そうな新商品、サービスなどが要注意とのこと、ネットにしろ、不審なメッセージは相手にしないこと、および銀行の暗証番号を入力する際は手初めに故意に違った番号で反応を見るのも一策だという。

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