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担ぎ屋がバス焼討ち=連警と国税局が密輸で追跡中

2005年8月27日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】パラナ州トレド市(クリチーバ市から五五〇キロ)で二十五日早朝、サコレイロと呼ばれる担ぎ屋が乗っていたバス四台を焼討ちしたことで現場の国道周辺は騒動となった。
 サコレイロはパラグアイでの自由市場で仕入れた免税品をブラジルに密輸で持ち込むため一日数十台のバスに分乗して、イグアス市経由、パラナ州の国道からサンパウロ州などの消費地に向かう。
 この日、連警と国税局は品物を満載した二十二台の「買い出しバス」を押収したが、さらに五十台のバスが検閲を逃れるため国道のバイパスを走行中との連絡を受け、ヘリコプターを出動させて道路警察も動員して追跡を始めた。トレド市の手前の国道脇のガソリンスタンドで給油中の六台を押収した。この際、サコレイロらは警官に賄賂を買収しようとしたが拒否されたことで停車中の乗用車に火を放った。これで注意をそらしドサクサに紛れてバスを発車させよとしたが、失敗に終った。この後連警はトレド市の入口でさらに十台のバスを捕り押さえた。検閲に抵抗したサコレイロら三十人はビンに詰めたガソリンをバス四台に投げて火を放った。連警に同行していた消防が消火に当たったが、二台は全焼、二台は半焼した。警察と消防では被害を調査中。この騒ぎで残りのバスは逃げ終えた。半焼のバスの商品を奪おうと付近の住民が殺到したため現場は混乱を極めた。