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東西南北

2005年8月27日(土)

 郵便局CPIの与党委員は二十五日、ルーラ大統領の旧友オカモトSebrae(零細企業支援団体)総裁の口座開示を免除し、ドゥッダ・メンドンサ氏のみの開示を認めた。野党は大統領の債務二万九千四百レアルを同総裁がポケットマネーで決済したことから、資金の出所とヴァレリオ氏との関係を疑っていた。一方、メンドンサ氏と共営者ジウマル氏、マーケッティング社は口座開示で海外資産をチェックされることになった。
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 アマゾナス熱帯雨林のペルー領プカウパ空港付近に墜落したタンス・ペルー機から奇跡的に助かったブラジル人、ニバウド・パペッチ氏(四七)は強風で機体が不安定になり、僅か十秒の出来事のためパニックはなかったという。地面に機体が衝突すると客席前部が炎上、同氏は後部にいたので一命を取り留めた。胸まで浸かる沼地を歩いて炎上する機から避難した。四十分後、救援隊が到着したと語った。
 コロンビア革命前線(FARC)から脱走したというパウロ・サントス(二九)は二十五日、リオ空港で連警によって麻薬と武器密売、強盗のかどで逮捕された。連警から電話で父親に連絡した内容から、腹違いの弟の身分証明書を使用していたことが発覚。供述によれば、五年前留置所から脱走しFARCに合流した。FARC幹部は皆顔見知りで、ブラジル国境で密輸を取り仕切っていたという。
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 グロバリゼーションの進行によりブラジルを含めて貧富の所得格差が拡大していると、国連の経済社会局ブラジル支部が発表した。調査はルーラ大統領始め世界の指導者から依頼され、資本税や金融税、燃料税、環境税、格差是正宝クジなどで富の再分配を模索するため行われた。世界レベルで見ると失業者は現在、一億八千六百万人おり途上国に集中している。定職を持っているのは、全人口の六・二%に過ぎないと報告された。