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下院議長=「裏金」は存在しない=裏帳簿も議員権はく奪に当たらず

2005年8月31日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】セヴェリーノ・カヴァウカンチ下院議長(進歩党=PP)はフォーリャ紙とのインタビューに応じ、選挙資金を広告業者ヴァレーリオ氏の裏帳簿から調達したことが証明された下院議員らについて、議員権はく奪よりも軽い処分が適当との考えを示した。
 議長としてでなく、個人的見解を強調した同議長はまた、ジェファーソン下議が告発した「裏金」が存在するとは思わないと述べ、ヴァレーリオ氏を通じ労働者党(PT)に回された資金の利用は、ルーラ政権の支持の見返りに支払われたと疑われている裏金より事は重大でないと評価した。しかし、要請された議員権はく奪を保留にするつもりはないとし、はく奪をめぐる連立与党からのプレッシャーを否定した。
 また、カルドーゾ政権は大統領再選の承認を得るために、セルジオ・モッタ下議を使って議員の買収を行っていたと発言した。
 ジルセウ前官房長官が裏帳簿と選挙資金融資について知っていたと思うかの質問に対しては、自分は同長官の党内でのやりとりを関知せず、どちらとも言えないと回答を避けた。ルーラ大統領については、党員らに裏切られたのだとかばい、証拠不十分のため弾劾には賛成しない、もし現在大統領選挙が実施されたら、ルーラ候補を支持すると述べた。