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コラム オーリャ!

 コロニア時代のブラジルに、先住民の統一言語が存在していたという。ポルトガル人が、植民地を統治しやすいようにつくり出したもの。今でもマナウス方面に残っている。ニューヨーク・タイムズが先日、報道した。
 記事によると、一六〇〇年代インディオの言語は方言などを含めて、七百ぐらいあった。部族間に共通な言葉を持たせようと「lingua geral」が考案された。
 統一言語とポ語が公用語になっているのは、マナウス近くの集落だけ。それを保護していかなければならないというのが、基本的な論調だ。サンパウロ大学日本文化研究所の松原礼子さんは「先住民の支援に、政府は熱心ですよ」と話す。
 日本移民は一定の社会的地位を築き、貧困に喘ぐ先住民の立場とは比べようがない。移民の言語を残していくのに、自助努力が求められているということか。  (古)

 05/09/01