2005年9月7日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】サンパウロ州交通局によると、州内の一千二百五十万人の運転者の二八%に相当する三百五十万人の運転免許証が失効したままで書替されておらず無免許運転している。このうち二百八十万人は一年以上放置したままになっている。サンパウロ市内での免許失効は百三十万人となっている。これまでのサンパウロ州内での免許書替料は三十六レアルから四十レアルで、放置している最大の原因はこの高料金にあるが、今月五日から免許書替の際に、救急措置の講習が義務づけられたことでさらに放置者が増えると見られている。
この講習の料金は当初六十五レアル相当を予定していたが交通局が第三者に業務を委託したことで百二レアルから百五十一レアルにはね上るものと予想されている。他州の料金設定は未定だが、これまでの通常の書替料はリオ州とペルナンブコ州は無料、ブラジリア連邦区ではわずか九・九三レアルとなっている。同区交通局では失効免許での当局の取締まりから逃れるために無理な運転をして事故を起こす確率が高いとして書替料が高いために放置しているとの釈明や口実をなくするためにも安い料金を設置しているとのこと。運輸省でもサンパウロ州の料金は不当だとの見解を示し、来年は料金の見直しをして全国的に統一するとの態度を明らかにした。