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「日本食」大幅取り入れ――G・P・パウリスタプラザホテル――日本企業の客に応える

2005年9月9日(金)

 サンパウロをはじめ、レシーフェ、フォルタレーザなどブラジル各地にホテルを所有するCHAMBERTINグループ。サンパウロ市内にある八つのホテルの中でも最多の三百七十八部屋を誇るGOLDEN TULIPパウリスタプラザ(Al.santos85)では午前六時から十時まで朝食に日本食を提供している。
 「パウリスタ大通り付近には日系企業が多数あり、日本食の需要がある」という理由で、二〇〇二年から朝食に日本食が並ぶようになった。味噌汁はもちろん、日本米、漬物、焼き魚、海苔などを揃えている。また、卵焼きだけではなく、生卵も用意している。日本人客からは「日本では御飯に生卵と醤油をかけて食べてたけど、ブラジルではお腹をこわすと思ってしないようにしていたから嬉しい」という声もあるそう。納豆、ふりかけもあり、日本から輸入している。
 これら日本食を担当するのはウチマ・ファビオさん(42、三世)。同ホテル内の「空」という日本食レストランも担当している。そこではしょうがアイスクリームや天ぷらアイスクリームなど凝ったメニューも多い。それ以外には午後七時から十一時の間ルームサービスで日本食が食べられる。
 「父が日本食レストランをしていた」と言う同グループホテルのマネージャーである松島夏子ローザさん(50、二世)は「味噌汁があったら嬉しいですよね。日本人だけではなく、ブラジル人からも人気があります」と説明。中国人や韓国人にも好評だそう。
 それだけではなく、全部屋に風呂がつき、テレビにはNHKも映る。受付では常に日本語が話せる人が対応してくれるなど日本人客にとっては、ありがたいサービスとなっている。