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デカセギ子弟の教育をテーマに 日伯研究者らがシンポ

2005年9月9日(金)

 「日伯比較教育国際シンポジウム」が十日と十一日にブラジル日本文化協会の貴賓室で開催される。デカセギ子弟の教育問題を中心テーマとしたものは今回が初めて。両国の教育者や研究者が約十三人集まり、「デカセギ開始二十周年」なども論じられる。参加費は無料。主催は文化教育連帯協会(吉岡黎明会長)と日伯研究者協会(渡部一誠会長)。
 十日午前九時から開会し、午前中は「二十周年」についてのフォーラム。今まであった健康、法律、援助、労働問題などの議論を総括したものが発表される。昼食後は、日本に行く前の子弟教育問題、帰伯後の同問題を論じる。
 翌十一日午前は、ブラジルにおける日系学校、日本におけるブラジル人学校の現状報告や、それに関した研究内容も発表される。午後は青少年向けプロジェクトに関してとなる。
 基本的にポ語で進行。最後に共同宣言のような形で、今後への要望や希望をまとめる。この宣言を刺激として、日本側にも子弟問題を扱う全国的なNGO団体を創立してもらえるよう働きかけるという。
 なお、当日はいままでの研究成果をCDの形で配布する予定。