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大耳小耳

2005年9月9日(金)

 桜ホームの桜祭り、スザノイペランジャホームのイペー祭り、サントス厚生ホームの春祭りが四日に重なった。花の咲く時期に合わせてイベントが企画されているとは言え、いずれも援協傘下の施設だから事前の調整がもっとあってよかったとの声も。現地在住者はともかく、サンパウロからの客は分散したよう。資金稼ぎという目的からすれば、物足りなかったかもしれない。因みに三施設では、桜ホームの来場者が最多だったとか。
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 日系社会教育界の大御所、赤間みちへさんが亡くなった。日系人子女を自信を持って育てていたせいか、五〇年代、六〇年代、新来青年がどんどん移民して来たころ、独身とわかると「学院(赤間学院)出身のいいコを世話しましょう」と言っていたものだ。しかし、実現したのは、そう多くなかった。赤間さんは、たぶん、青年のほうを厳しく見ており、大半がそのメガネにかなわなかったのだ。_
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 独立記念日にも関わらず(だから、か)、文協の水曜シネマは大盛況で、大講堂地階部分がほぼ埋まった。ちょっとした県人会の記念式典より明らかに人数が多い。旅まわりの一座の儚い人生描いた名作『浮草』(小津安二郎監督)が上映され、終了後は「水曜シネマはいいって、みんなが言ってるわけが分かったよ」と友だちと語り合いながら帰る姿も。次回は来週十四日昼十二時半から、『丹下左膳余話 百万両の壷』(山中貞雄監督)。非会員二レアル。