2005年9月10日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】商取引のモラル面での信頼性において、ブラジルは中南米諸国で五番目にランクされる。スペインのコンサルタント会社マネージメント・エクセレンスが中南米八カ国を対象に国政、官民協力、経済管理能力、治安、社会、教育など六十項目にわたって分析してランク付けしたもの。
それによるとブラジルは四十七ポイントでベネズエラと並び五番目となった。チリ(七四ポイント)がトップで、順にメキシコ(六〇)、アルゼンチン(五九)、ペルー(五一)、ブラジルの後にエクアドル(三七)、コロンビア(三一)が続いた。
分析によるとブラジルは国政と官民協力体制はルーラ政権になってから進展が目ざましいが、反面犯罪と失業が最悪水準のコロンビアと肩を並べたとした上で、さらに汚職と教育程度の低さが低ランクの原因となったと説明している。アルゼンチンの場合は二〇〇一年の金融危機のしこりが残っているものの、教育水準の高さが評価されたとしている。