2005年9月13日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】セーラサンパウロ市長は、不動産販売のため宣伝広告の脚立やプレートの街路などへの設置を禁止する意向を固め、市条例の原案作成を命じたことを明らかにした。十月から実行に移す腹づもりだ。
設置禁止はこれら宣伝広告を取り締まる監督官が不動産業者や広告代理店から賄賂を受け取っていたことが明るみに出たことで、不正を一掃するための措置。先週、地下鉄ジャバクアラ駅前で賄賂を受け取っていた監督官が現行犯逮捕されたのが発端で、サンパウロ市内でマフィア組織まがいに犯罪がまん延しているとの証言があった。業界では反発し、市当局とかけ合う態度を示している。
信号待ちの車にパンフレットを配るのも問題視されているが、市長は当分はこれを規制しない方針を明らかにした。これに従事する人が意外と多く、禁止すると失業者が増えるのが理由。しかし清掃局はパンフレットが棄てられ美観を害するばかりか、排水溝がつまり降雨の際の出水の原因になるとして禁止あるいは規制するべきだと主張している。