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代表者会議=課題と要望熱く討議=傍聴席も満員=9カ国31人が出席

2005年9月16日(金)

 【東京支社】海外日系人大会式典翌日の十四日、代表者会議がJICA国際協力総合研修所国際会議場(東京・市谷)で開かれた。
 海外代表は九カ国三十一人。ブラジルからは上原幸啓氏(ブラジル日本文化協会会長)、中島エドアルド剛(同事務局長)、下本八郎 (元サンパウロ州議)、二宮正人 (CIATE理事長)、大橋エツヨ(海外日系文芸祭受賞者)、高木ラウル(本社社長)が参加した。
 傍聴席もほぼ満員。会議では、「世代を越えた日系社会の形成」「海外日系大会の今後とあるべき姿」「国際日系ネットの構築」「日系就労者への期待と支援」の四テーマを討議した。
 その結果、つぎの決議がなされた。
 (1)若い世代を包含する新しい時代に即した海外日系社会構築に全力を尽くす(2)海外日系人大会の開催に海外日系社会が主体的な役割を果たすべく努力をする(3)「国際ネット」構築を引き続き推進する(4)日本での日系人就労者の役割に期待し、就労が生み出すさまざまな問題を解決して、就労を容易かつ安定したものにするようあらゆる努力払う。
 また要望として▽新時代に即した海外日系社会を構築のために、日系企業に対し、優秀な日系人を進んで採用し、責任ある重要な地位につける▽日本語教育の推進▽ブラジル移住百周年への協力と支援▽二〇〇六年の日墨協会五十周年への協力と支援▽老齢化の進む初期移民並びに被爆者の救済▽在外選挙への参加促進▽日系国際結婚親睦会の資料の保管▽日本人の父に捨てられたフィリピン日系子弟への愛の手を――が挙げられた。
 その他、ブラジルの下本氏が、移住者に対し敬老金を支給しているのは四十七都道府県のうち五指を数える程度である現状を指摘し、各県横並びで出来ないものかと要望した。