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東西南北

2005年9月17日(土)

 パロッシ財務相は十四日、エレトロノルテ電力公団の理事を務める実弟アデマール氏が郵便局CPI(議会調査委員会)に召喚されたことを不快とし、同CPIが親族を巻き込むなら財務相を辞任する意向であることを示唆した。実弟はエレトロノルテ傍系企業の保険業務でインテルブラジル保険会社と契約するよう圧力を掛けたと同CPIに告発された。
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 収賄疑惑で出処進退が注目されるカヴァウカンチ下院議長だが、議員権はく奪を逃れるための議員辞職か、議長職の辞任かに選択が絞られてきているという。同議長は十六日にもルーラ大統領と話し合った後、十九日または二十日に決断を下すとみられている。
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 リオ連邦警察は十五日、コロンビアの麻薬組織がコカイン二トンを詰め込んでいた、ポルトガル向け輸出冷凍肉の胃袋を発見、押収した。これまでリオ港でのコカイン押収量としては最大とされる。連警は麻薬密輸に関与した高級レストラン「サチリコン」の経営者ら、共犯容疑者七人を逮捕した。容疑者は自宅を二重壁にして、六八万ドル分と四万八〇〇〇ユーロ分の紙幣を隠していた。
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 有名ブランドの服を身にまとって「おしゃれ泥棒」の異名を受け、中流層の住むマンション十五カ所以上で強盗を働き、リオデジャネイロ市で最重要されていたロンバ容疑者(23)が十五日未明、警官らの追跡を受けた末射殺された。バイクに乗った容疑者らは、警官らに手投げ弾を投げて包囲網を突破したが甲斐なく、近くのビルに逃れ銃撃戦の後、胸などを撃たれて死亡した。容疑者の父親は元市警官だった。