2005年9月20日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】アウキミンサンパウロ州知事は十八日、運転免許書き替え時の筆記試験と講習費用の軽減や徴収額に上限を設ける新条例を発表した。例外措置など詳細は二十日に発表される。
運輸省が設定した新道路交通法では、一九九九年以前に取得した書き替えでは、十五時間にわたる事故応急処置の講習と、交通担当の公共機関で試験を受けることが新たに義務付けられた。当初は九月から実施される予定だったが、準備体制が整っていなかったことや細則が未決定だったことから、九月四日以降に期限切れとなる免許が対象となった。
九月三日が期限の免許では義務が生ぜず、従来通りの健康診断のみで延長できる。ただし書き替え期限は九月三十日までで、これを過ぎると講習や試験の義務が生じるので要注意。
この講習や試験に要する費用が試算されていたが、高すぎるとの声が高まったことから今回の州政府の決定となった。アウキミン知事は、サンパウロ州はパラナ州に次ぐ高料金を徴収しているワースト官僚主義の冠たるものだとの認識を示し、改善を図ったことを明らかにした。
それによると、講習を受けなくても試験は可能で、その際の受験料は無料とする、但し合格しない場合、二度目の受験料は二八レアル。三回目の受験は十五回の講習終了証明が必要となる。講習は第三者に委ねるが受験料込みで上限六〇レアルとする。当初は講習料四五レアル、受験料三六レアルが取りざたされていたが、統一料金とした。また遠隔地でインターネットでの講習や受験も可能で、これは上限を三三レアルとした。これまでは六六レアルと試算されていた。