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PT総裁選は決戦投票に=主流派、過半数得ず=ベルゾイーニ、ポマール氏で=結党以来初の異変

2005年9月21日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十日】労働者党(PT)の党総裁選挙は十月九日の決選へもつれ込み、主流派のリカルド・ベルゾイーニ氏と左派のヴァウテル・ポマール氏の間で競われるとタルソ・ジェンロ臨時党総裁は十九日、発表した。同党十年の歴史で主流派候補が、過半数を獲得できずに決選投票へもつれ込むのは初めてのこと。全国の党員八十二万人のうち二十七万二千人が投票に参じ、十九日夜八時現在で二十万一千票を開票。ルーラ大統は、中立を守るとして党大会を欠席した。PT党総裁を決める選挙に大統領が棄権したことをメルカダンテ上議(PT)が批判した。
 主流派候補が過半数を獲得できないという十年来の突発事は、PTが変革期にあることを物語っている。これまでPTを支配してきたヘゲモニーの流れに変化が訪れたようだ。開票の中間発表では、主流派のベルゾイーニ候補が八万七百五十票と四二・八%を得票し、トップを走っている。
 二位に左派のヴァウテル・ポマール候補が三万二千百六十票で一七%を得票した。サンパウロ州とサンパウロ市では同候補がマルタ前サンパウロ市長やPTサンパウロ州支部長候補タット氏の支援を受けて七千五百六十五票を獲得し、ベルゾイーニ候補の五千四百二十七票を引き離している。
 二人の影響力が顕著なのは、サンパウロ市カペラ・デ・ソコーロ区とイタイン・パウリスタ区である。二人の他にファルコンのグループも左派支援で活躍した。ここでは、PT得意のイデオロギーはない。党員は無意識の内に投票しているに過ぎない。左派の地盤擁立か、マルタ一派の旗揚げのようだ。
 三位にプリニオ・A・サンパイオ候補の二万五千二百六十九票(一三・四%)。四位はラウル・ポンテ候補の一二・七%、五位はマリア・ド・ロザーリオ候補の一二%など。サンパイオ候補とポンテ候補は、ミナス・ジェライス州やセアラ州、リオ・グランデ・ド・スル州で巻き返しを図る考えのようだ。
 PT執行部は開票が七〇%終わった時点で四〇%を得票すれば、二位を倍以上引き離したと判断する。党総裁選挙とは別に党執行部メンバーの選挙も行うが、党総裁選挙が大きく影響する。党執行部選挙では、主流派が大勢を制するか否か全く予断を許さない。
 PT執行部の部会分担は、党総裁選の得票比率で決める。主流派が過半数を獲得出来ないことは、主流派の分担比率が縮小することを意味している。これまでPTを支配してきた派閥メンバーは、五二%から四五%へ減らされる。
 ジェンロ臨時党総裁は、開票結果が主流派を葬ったと溜飲を下げた。これでPT内の全部会で主流派の傍若無人な振る舞いがなくなる。主流派による党方針の独断決定もなくなる。PT内に基本理念に基づいた話し合いと参加の場ができると臨時党総裁は喜んだ。
 メルカダンテ上議は、大統領が党総裁選挙を棄権したことについて、PT党員は飽くまで闘争の精神を貫くものと批判した。大統領は党創立者であり、党の顔である。それが棄権とは情けないと抗議した。大統領は上議の批判には答えず、コリンチアンスのコメントに逃げた。

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