2005年9月21日(水)
日本の都道府県農業協同組合中央会(JA)の出版文化活動を行なう家の光協会主催の世界こども図画コンクールには今年もブラジルから多数の作品が出品される。これに先立ち、その応募作百五十点を集めた展覧会が二十九日から十月一日の三日間、文協ビル内の日系美術館で開かれる。
同コンクールは今回で十三回目。ブラジルでは農協婦人部連合会(ADESC、吉泉美和子会長)が中心となって毎年全伯から作品を募集、応募している。
世界各国から毎年約四万点の作品が集まるが、ブラジルの児童は常に好成績を残している。昨年も金賞、銅賞、佳作に入選した。
今年は、日本語学校や孤児院などの施設から約七百作品が寄せられ、遠くはミナス・ジェライス、バイーア州からも届いた。先月末に日本に発送する作品百五十点が選考され、今回はその作品の展覧会となる。
選考委員として協力している金子謙一さんは「今年は作品の水準が拮抗し選ぶのに苦労しました」と話す。また、「都会の子供たちにはアニメに影響された絵が多いが、田舎の子供たちには絵の中に生活がある」と特徴を語った。
「ぜひみなさん見にきてください」と吉泉会長らは呼びかけた。